2024年9月12日木曜日

京セラ美術館 奥村厚一 光の風景画家展

 2024年に生誕120年、没後50年となるのを記念して、風景

表現を一貫して追求した日本画家、奥村厚一(おくむら・

こういち1904~1974)展が開催されました。

京都市京セラ美術館 地下1階が入口

写真撮影OK
小下絵
作家が作品の構図を考える際に、まず小さい画面で構図を
検討してから、完成時と同じ大きさに写して細部の構成を
固め、本画の制作へと取りかかるそうです

完成品 白緑の白樺 昭和30年代頃

小下絵

完成品 黒潮 昭和28年

初冬晴日 昭和21年
収穫の終わったリンゴの木と牛と空にぽっかり
浮かんだ雲、のどかでいいですね

林道 昭和17年
遠くに行くほど道が狭くなり引き込まれる。
木々の後ろに満月がてらしている。

樹海 昭和32年
ごつごつと大胆に描かれている樹海、後ろの太陽が目立つ

雪の道 昭和40年代後半頃
道に足跡が描かれてるのがいいですね

春の渡 昭和10年代後半頃
桜と柳と渡船、春の光の風景画ですね

早苗晴 昭和14年頃
水田、馬、人、山、素敵です、癒されます

秋湖 昭和30年代頃
湖面に木々や空が写り美しいです

橋立 昭和30年代頃
天橋立の海に太陽が反射して神秘的です

高原放牧 昭和30年代後半頃
色合いがはっきりしていて、雲の広がりがすごい!


沢山の作品が展示されていて鑑賞出来、とても良かったです
1904(明治37)年奥村厚一は京都市に生まれました。
「山の画家」と呼ばれ山や自然に分け入って、数多く描いて
います。迫力ある絵や優しい絵、多様な技法で描いてられ
ます。素晴らしい画家だと思いました