先日、宇治三室戸寺に行った帰り、府道京阪宇治線の歩道上にある
エノキの大木の傍らに建てられている「手習の杜」の碑と手前に
「手習の古蹟」の石標を見つけました
「手習の古蹟」の石標
「手習の杜」の碑
手習の筆の穂先のように、とがった形
源氏物語 宇治十帖「手習」
浮舟が薫と匂宮の二人の愛の板ばさみになり思い悩み、
とうとう宇治川に身を投げる決意をする。宇治院の裏で
倒れていた浮舟はたまたま通りかかった横川(よかわ)の
僧に助けられる。浮舟は自分の身元を明かさず、小野で
勤行(ごんぎょう)と手習の日々を過ごし、歌を詠ました
「身を投げし涙の川の早き瀬を しがらみかけて誰がとどめし」
訳
身を投げた涙の川の早き瀬を、誰がわざわざしがらみ
かけて、私の死ぬのを止めたのでしょう
浮舟はついには出家して尼になる
【最寄駅】京阪三室戸駅から徒歩5分
宇治には源氏物語「宇治十帖」に因んだ古蹟が10か所
あります。紫式部をしのんで訪れたいものです。